書評/感想 「上京物語』 読書と感動は人類共通の使命だと思った。
この記事は喜多川泰さん著作、上京物語を読んだ書評を書いた記事です。
あなたの参考になれば幸いです。
本を読んで感動したことを人に伝える、それは 人類共通の使命だと思った。
僕はこの本を読んでそんな恥ずかしいけどそんな壮大なことを感じてしまいました。
1時間程度で読み切ってしまうこの本の中にはどれだけの思いが詰まっているのか。
これまでどれだけの人の心を動かしてきたのか。
感動のあまり、この「書評ブログ」を立ち上げて誰かに伝えたい、共有したいと思い、今勢いに任せてキーボードを打っています笑
書評の書き方なんて正直全然わからないですけど、本を読んで知識をつけることの重要性を、登場人物である父と息子によって思い知らされました。
登場人物は2人、父親と息子。
地方から東京へ進学のために上京する息子が、新幹線のなかで本を読む。
しかし読み進めていくうちに感じる違和感。既視感、デジャヴ。
息子が感じる既視感を読み手である僕自身が激しく感じていて、時折ゾッとするほど機械的にオートマチックに進むだろう数年後の将来を予感させた。
二重、三重にも重なった自己投影はループして、そして本の中で言う「大勢の人々」と現実で生きる人全てに共通する経験値として共有されている。
この本のポイントである物語の構造を話してしまうと、あなたの感動が減ってしまうかもしれない。そんな矛盾を感じながらもどうしても本の魅力を伝えたい。
僕が話せるあらすじはここまでですが、このブログを立ち上げるほどの衝撃を僕に与えたきっかけとして、以下文章を綴ります。
本の中で本を読み、知識を蓄えることの重要性と死生観を説明する文面があります。
僕たちは普段日常を過ごし、70年80年程度生き、そして死んでいく。
僕たちを構成する原子は宇宙が誕生する46億年前から存在しており、僕たちはたまたまその原子によって形を作られた使用期限数十年の作品にすぎない。
でも、その作品はどんな人生をあゆみ、どんな経験をへて人々に何を伝えていくのか。
原子で形作られた作品には意思が宿って、生き、人によっては使命を感じて文字通り命を使っていく。
その営みのなかに「知り、学び、感動を人に伝える」ことが人類共通のワークであると直感しました。
過去から積み上げられて来た人類の叡智と呼ばれるものを使い、ノイマンという天才がコンピュータを作り、ビルゲイツとスティーブ・ジョブスがPCを作り、インターネット上にテキストを僕が打ち込んで、それを見つけたあなたがこの文を読んでいる。
そんなプロセスに価値があり、あなたは本を読み、それをまた誰かに伝えていく。
循環と輪廻という形をもって知識を人同士が伝え合っていく。
僕はそこに畏敬の念を感じざるを得ません。
勢いに任せてよくわからない書評になってしまいました。
こんな変な文書書かせるなんてどんな本なんだ?と興味を持った方、ぜひ読んでみてください。