弾き語りでこそ使いこなせ!オンコードの仕組みと使い方
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どうも、センです。
演奏していて複雑に見えるコード進行になると、途端に手が止まってしまったりしませんか?
その代表例に、オンコードがあります。
このように分数の形で表記されるコードですね。
このようにコードネームだけだったらまだしも、#♭までついてしまったらもうお手あげ、となっていませんか?
今回は複雑に見えるオンコードの読み方と仕組み、オンコードの作り方や使い方について解説して行きます。
オンコードとは
オンコードとは、コード(和音)+ベース音です。
ベース音とはバンドではベーシストが演奏している、曲の中で一番低い音。
ギターだけの場合はコードの中で一番低い音を指します。
オンコードの読み方
この場合、「C on G」「しーおんじー」と読みます。
ベース音の上にコードが乗ってる(オンしている)と考えてください。
オンコードの仕組みと作り方
オンコードはバンドで演奏するとき、ベーシストがコードのルート音以外の音を演奏すればそれがすなわちオンコードになります。
例えばギタリストがCを弾いていて、ベーシストがAを弾いていれば
C/Aというオンコードになります。
ギターだけで演奏する場合、コードで演奏する弦を省略することで作れます。
例えばEのコードを演奏するとき、6弦の音を鳴らさないようにして次のようなコードを弾くとしましょう。
そうするとこのコードの一番低い音は5弦2フレットの音ですね。
ギターで5弦の2フレットはBなので、
Eという和音+一番低い音がB = E/B というオンコードになります。
また、コードで押さえる場所を増やしたり変えたりすることで作ることが出来ます。
このCの5弦3フレットを開放弦にすると、次のようなオンコードになります。
Aという一番低い音の上にCが乗っている、 C/Aというコードになります。
ですがよく見ると、Am7と同じ形になっていますね。
複雑に見えるオンコードでも、よく見ると馴染みのあるコードだった、ということもあります。
ギターなら6-3弦の5フレットあたりまでの音を覚えておくと、オンコードを作れるようになるでしょう。
例えばD/F#というコードを作りたい場合、
Dのコードに6弦2フレットのF#を加えれば良いだけです。
使い方1:クリシェ
ここまではシンプルな例でしたが、実際にはどのように使われるのか、曲を通して分析してみましょう。
1:13、コード進行がC#m C#mM7 Cm7と一見複雑そうに見えますね。
注:カポを4フレットにつけていますが、コードネームはカポなしとして表記しています。
一番低いベース音ではありませんが、3弦の音に注目すると1フレットずつ音が下がっていることがわかります。
なので、このコード進行をオンコードで表記なら
ベースがC# C B と半音ずつ下がっていってる、ということがわかりますね。
注:ベース音が半音ずつ変わっていくコード進行のことをクリシェと呼びます。
例えばこの曲をギターとベースで演奏する場合、ギターがC#mを弾き続けてベースが半音ずつ下がる、といった形にすると演奏も楽ですし音も美しく聞こえるでしょう。
使い方としては、この曲のようにサビの終わりで印象的なコード進行にしたい場合に使うと良いでしょう。
使い方2:ドミナントをオシャレに
スパイダー / スピッツ
0:54頃、コードがA A/Bとなります。
この曲のキーはEです。
AはIVのサブドミナントとして機能していますが、A/Bはダイアトニックコード上にはどこにも出てきませんね。
しかしBがVのドミナントとして出てきます。
なので無理やりコード進行として分類するなら
IV V
オンコードはダイアトニックコードに分類出来ませんが、AとB、サブドミナントとドミナントの中間のような役割をしている、と考えると良いでしょう。
どちらにしても不安定な響きには変わりないですし、A/BではなくB(V)にしても楽曲が成り立つので、ドミナント的な要素が強い使い方です。
ドミナントのコードをそのまま弾いたときに、なにか物足りない、オシャレにしたい感じた場合に使うと良いでしょう。
同じ使い方の例として、こちらの曲も挙げておきます。
雨 / ペトロールズ
キーはEb
コード進行はAbM7 Ab/A# Gm Cm
ベース音だけを見るとコード進行はIV V IIIm IVmとなります。
ここでも本来の V である A# の代わりに Ab/A# を突っ込んだような、浮遊感のあるコード進行になっています。
今回はここまで。
ありがとうございました。
セン -sen-
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